癌と生薬   

2011年 02月 26日

合成薬品の制癌剤は、ガン細胞を殺すことを目的に細胞毒性
のあるものだけを追い続けてきた。ある種のガンでは最近では無理
して殺さず、生体に免疫力を持たせて、ガン細胞の成長を抑え込み、
平和共存をはかったほうがいいのではないかという考えも生まれてきた。
投与した薬用植物のなかに制ガン効果があるかないかという実験報告がある。
有効性がはっきりと現れたものの一つに漢方生薬の半夏(はんげ)がある。
半夏を投与したマウスは、投与しなかったものに比べて、ガン細胞の成長
が三分の一弱に抑えられたというのだ。半夏というのはいろいろな漢方処方
のなかではなくてはならない重要な生薬で、サトイモ科のカラスビシャクの
根茎である。植物の形はサトイモに似ているが、はるかに小さく
草丈は7~8cm程度、引き抜くと大豆より少し大きいくらいの形の
根茎がついている。その皮を取り除き、白く乾しあげたものが半夏で、
そのまま食べると舌がしびれるような強いえぐ味がある。成分としては、
デンプン、蛋白質、ホモゲンチジン酸および多糖体などが知られている。
水で煮出した液に制ガン効果があったというのだ。それは高分子化合物
である多糖体やポリペプタイドの存在を想像させる。
しかも半夏は以前から漢方処方に使われ副作用のないことは既に実証
ずみである。
サルノコシカケ科の菌体から作られている制がん剤PS-Kは、多糖体に
10%くらいのポリペプタイドがくっついたものであるがこれは既に
発売されている。

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by kanpousinise | 2011-02-26 23:32

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