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薬用酒の作り方   

2012年 02月 15日

薬用酒に使う壜は果実酒を漬け込む透明な広口の密封できる壜を利用すると良い。焼酎は1.8リットル を購入し広口壜は果実酒用3リットル位壜が適当である。
薬成分の浸出に使う焼酎、ホワイトリカーは35パーセントを基準にしてあるが、女性向きではもっと弱いものでもいいが腐りやすいので注意が必要である。焼酎は無味、無臭、無色で、材料の特性をそこなうことなく利用でき最適である。焼酎にはアルコール度数の異なる三種がある。25度、35度、45度の三種である。アルコール度数の高いものは成分の抽出速度は速い。45度では強すぎるし、35度か25度、冬期間 ならば清酒に漬け込むという方法もある。生薬を材料にする場合乾燥させてあり、水分を含まないので 25度の焼酎が適当だろう。ワイン、ブランデイ、ジンをベースにする方法もある。
すべての薬用酒には甘味料を加えてあるが、これは酒の味をつけるとともに、コクをよくし、発酵と熟成も助け、悪酔いを防ぐ意味もある。
中国産の「老酒」も氷砂糖を加えて飲むことはよく知られている。リキュールもハーブを加えて作ったものであり、薬用酒の一種である。
甘味料は蜂蜜、氷砂糖、グラニュー糖、白ザラメのどちらでも、好みに応じて100~200グラム入れると良い。
一般的には生薬は水洗いせずに使用し、成分が浸出するには一ヶ月以上は必要である。生薬の使用量は材料によつて異なるが通常は100~200グラムである。半年、一年経っても腐敗することは少ないが、梅雨を越すときは注意したほうが良い。熟成中は直射日光のあたらない涼しい所 (冷暗所)に保存すること。冷蔵庫に入れる必要はない。
薬用酒であるが、食前酒としても良く、就寝前に飲むのも良い。1~2杯(15~30ml)がよろしい。 1日に2~3回飲んでも良い。
酒に弱い方はロックにするとか、水で割っても良い。漢方薬の匂いが気になる人は飲むときにレモンを 滴下するという方法もある。
「仙霊脾酒 (せんれいひしゅ) 」
よく中国の薬酒でみかける名前である。淫羊藿(いんようかく) 百グラム、甘味料二百グラム、焼酎一リットルで瓶にいれ二十日以上寝かせる。淫羊藿はイカリソウのことである。精力増強にはもってこいの薬酒である。
「地黄酒 (じおうしゅ) 」
乾地黄百五十グラム、甘味料二百グラム、焼酎一リットルを容器に詰め、冷暗所に二十間ほど貯蔵する。牛膝を加えると効果はさらに高まる。牛膝は薬効を下へと導く。強壮、強精に古代の中国から利用されてきた。他剤を配合する場合は地黄を百グラム、その他は五十グラムとし、総量を百五十とします。

by kanpousinise | 2012-02-15 23:44

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