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不老長寿の薬『瓊玉膏(けいぎょくこう)』   

2011年 10月 28日

 瓊玉膏(けいぎょくこう)という薬がある。文献によると、中国、宋の時代、約1000年前頃
に初めて考案されたことになっている。正式に医学・薬学書に著されたのは1600年前後
の頃で、『本草綱目(1578年)』、『東医宝鑑(1613年)』、『寿世保元(1615年)』などなど
多数に記載されいずれの書にも最高の敬意と最高至宝の薬剤として表現されている。
 『東医宝鑑』では巻一の内景篇の「養生延年薬餌(ようじょうえんねんやくじ)」の一番最初
に掲載され、「填精補髄、調真、養生、若返りなどの膏薬として、百損を補い、百病を除去する。
五臓が充ちあふれ、白髪が黒くなり、歯が再び生えそろって、奔馬のようにかけめぐり、
1日2~3回服用すると1日中空腹感を感ぜず、その他効用多し。一料の五分の一を服用
すると痰疾が治り、十分の一を服用すると疲労がなおる。二十七年間服用すると三六〇歳
まで、六四年間服用すると五〇〇歳まで生きられる」と記述されている。
 瓊玉膏は、始皇帝と徐福の伝説にあるように、不老長寿の薬を追い求めてきた
歴代の中国皇帝に”臓器の調和を保つことによって長生きをする薬”として愛用されたほか、
韓国「李王朝」の王室、わが国では徳川将軍家が珍重したといわれている。
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by kanpousinise | 2011-10-28 10:48

紫根、紫雲膏、潤肌膏   

2011年 10月 21日

 一昔前から話題の紫根化粧水の作り方について記述します。
 まず、紫根15gをはかる。300mlの水に入れ、とろ火で10~15分程煮詰めます。
 初めてという方は紫根の量は5gから始めてもよいでしょう。
 煮詰めた後は紫根のカスをとり、茶こしでこして液体を冷まします。
 上澄み液のみを使用します。
 コットンや手のひらにとりパッティングして使いましょう。
 保管は冷蔵庫でできますが、保存料を使用していないので3~4日ごとに作った方がよいでしょう。

※使用前に必ずパッチテストをしてください。
※効果には個人差があります。
※まれに肌に合わない方がいらっしゃいます。その場合はすぐにご使用をやめてください。

 紫根はムラサキ科のムラサキの根で中国、韓国、日本で生産されています。紫根の中の成分シコニン、アセチルシコニンには抗炎症・肉芽形成促進作用など傷を治癒する薬効があります。抗菌・抗炎症作用もあるので火傷や痔の治療にもよく使われます。
 江戸時代、和歌山県出身の医家・華岡青洲先生は紫根を主薬とした紫雲膏をつくり広く知れ渡ることになりました。もともとは中国が明の時代、陳実功という先生が紫根、当帰、黄蝋、ごま油でつくる潤肌膏という塗り薬がありました。ここに豚脂、つまりラードを加えたものが紫雲膏になります。豚脂は皮膚への浸透性を高めるために加えられていると思われます。においはあまりないですがこれがべたつくもとになっています。
 紫雲膏はお肌の乾燥によいです。そのほか火傷、擦り傷、たこ、うおのめなどに用いられています。
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by kanpousinise | 2011-10-21 19:26