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腎のはたらき   

2011年 12月 11日

 昨日は腎気について少しふれましたので、本日は腎について少し書きます。
 『腎は精を蔵する』といいます。人体の生命活動を維持する基本的な栄養物質である精を貯蔵しています。この『精』は栄養として生命活動にも使われますが、淫液となり生殖活動に使われる部分もあります。
 生殖用の精は両親から受け継いだ腎気が、後天的な五臓の精気と結合して生成されたものです。生殖用の精の生成貯蔵、輸送はすべて腎が管理しています。したがって、もし腎に病変が生じると精液が漏れる、早漏、精液不足、性欲減退などの症状となって現れます。セックスの過剰によっても一時的に腎気不足が起こります。
 また両親から受け継いだ腎気は人の成長、発育を調整します。年齢によって腎気は変化していくものです。
女子は7の倍数で変化が訪れます。
 7歳で腎気の働きが活発化し、歯が生えかわり、髪も長くなる
 14歳で、天癸が充満し、任脈と衝脈の流通が増進し、月経が始まる
 21歳で体格は頂点に達し、28歳で筋骨は充実してひきしまり、毛髪は最も長く豊かになる
 35歳になると陽明経脈の機能は衰え、白髪が進行する
 49歳で任脈が空虚となり、月経が停止する
男子は8の倍数で変化が訪れます。
 8歳で腎気が充実します
 16歳で精気が充満して性交可能となり、子をつくる事ができる
 24歳になると筋骨は強壮となり、体格は頂点に達する
 32歳で筋骨は隆盛、肌肉は力にあふれ、体は最盛期となる
 40歳で腎気は衰え始め、脱毛が始まる(腎は髪を司ります)
 48歳になると顔面は憔悴する
 56歳で筋肉動作の自由が失われ、精気は欠乏し、腎は退化し、体の疲弊は極度に達する
 64歳で天癸も尽きる
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by kanpousinise | 2011-12-11 22:05

気の名称と作用   

2011年 12月 10日

 気には作用や分布している状態によって違いがあるので、名称が異なります。
 私たちは飲食物によって栄養を受けます。これは水穀の精微となり気を作る源となります。胸中に分散された気を宗気(大気)といいます。よく宗家などというように大本を指します。それと、私たちは呼吸によって空気を取り入れていますが、これが後天の気といいます。宗気は後天の気と合わさり真気(元気)となります。この真気は全ての気の源となります。
 体表部を流れる気は衛気といいます。衛気は皮膚や筋肉の間を巡り、五臓六腑の隔膜を霧のように潤してからだを防衛して保護します。衛気は外邪が体表部から侵入してくるのを防ぎます。体内にあるものを営気といいます。血管中を流れるもので血とは切っても切れない関係です。
 肝にあるものを肝気、心にあるものを心気、脾にあるものを脾気、肺にあるものを肺気、腎にあるものを腎気といいます。胃にあるものは胃気といいます。
 そして後天の気が出てきたのだから先天の気もあるはずです。両親から受け継いだ気が腎に蓄積されています。これが先天の気です。子供のころは先天の気が充実していますが、歳を重ねるに連れて先天の気は減少していきます。お年寄りは腎気が不足しているものなので腎気丸をよく使いますが、こういった一般論からくるものでもあります。
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by kanpousinise | 2011-12-10 23:22

α-リポ酸とは   

2011年 12月 09日

 α-リポ酸は1951年に生化学者により肝臓から結晶として分離され、代謝製剤のチオクト酸(医薬品)として、激しい肉体疲労時、Leigh症候群、ストレプトマイシン・カナマイシンによる中毒、騒音性の内耳性難聴などに使われています。
 2004年6月1日から食品としての使用も認可されました。α-リポ酸はピルビン酸脱水素酵素やα-ケトグルタル酸脱水素酵素などに作用して、TCA回路にて炭水化物を分解し、エネルギー産生をスムーズにして肥満予防・ダイエット効果を発揮します。
 またα-リポ酸は、水性・脂溶性領域で活性酸素を除去して細胞を守り、生体内のビタミンC、E、グルタチオン、コエンザイムQ10などの抗酸化物質を再生しその抗酸化力を維持します。
 α-リポ酸は体内で合成されていますが年齢とともに減少し、食事(ほうれん草や赤身魚、ブロッコリー、レバー、トマトなど)の補給も毎日バランスよくとはいきません。健康補助食品などから毎日規則正しく摂取することにより、体調を良好に保ち肥満を予防します。
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by kanpousinise | 2011-12-09 19:13

紫蘇いろいろ   

2011年 12月 08日

 シソ科の植物は世界に3000種以上あるといわれています。紫蘇をはじめ、黄芩、丹参、夏枯草、薄荷など生薬として利用されるもののほか、セージ、ローズマリー、タイム、バジルラベンダーなど多くのハーブもあります。香味が強く、料理にもよく使われ、特に紫蘇は刺身の薬味、天ぷら、漬け物など私たちの生活に密着しています。
 紫蘇の葉の赤紫のものを赤紫蘇、緑のものを青紫蘇といい、薬用には赤紫蘇を用います。生薬の使用部位は葉と種子、茎です。葉は紫蘇葉、種子は紫蘇子、茎は紫蘇梗といいます。紫蘇子は鎮咳去痰、解熱、健胃、便秘などに効果があます。
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by kanpousinise | 2011-12-08 23:37

冬の健康的な過ごし方   

2011年 12月 05日

①温性食品を食べる
 体を温めてくれる温性の食品を積極的にとる。寒いところでとれるごぼうやニンジンなど根菜類は体を温めてくれるが、南国の果物や生野菜で食べるレタスやトマトは体を冷やします。
②調理(ゆでる、焼く、煮るなど)によって食性が変わる
 体を冷やす食品でも、火を通すことでその作用は大きく変わる。冬は生食を避け、ゆでたり、焼いたり、煮たりする工夫をしましょう。そういう点では、冬に鍋物という日本料理は合理的な食べ方といえます。
③いきなりの運動ではなく毎日こまめに動く
 たまの休日にまとめて運動するよりも、平日の生活の中に体を動かす習慣を取り入れることが大切。まずは歩く機会を増やし、家事などでこまめに動く習慣をつけましょう。
④入浴はぬるめの長湯または足湯
 体を芯から温めるには、ちょっとぬるめ(38℃くらい)のお湯に、ゆったりといつもより少し長くつかりましょう。お風呂が嫌いな方は、少し熱め(40℃くらい)で足湯を。
⑤冷えるところをこまめにマッサージ
 手足が冷えやすい方は、その部分をもんだり、さすったり、押したり、たたいたりと簡単なマッサージをしましょう。温まるだけではなく、末梢の血行もよくなります。
⑥夜は早く寝て、朝は遅くまで床にある
 古典『黄帝内経』にあるように、「夜は暗くなったらすぐ休み、朝は太陽が昇って暖かくなってから起き出すのがよい」と冬季は唯一朝寝坊を奨励しています。万事に無理をしない、エネルギーを消耗しないことに重点を置いています。
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by kanpousinise | 2011-12-05 22:28

心臓病と漢方   

2011年 12月 03日

 最近は心筋梗塞や狭心症といった生活習慣からくる持病を抱えている方が多い。
 そんな持病を抱えた方から相談も多い。瘀血のため桂枝茯苓丸を服用しているがこれでよいかときかれました。もちろん期待できますが、冠心Ⅱ号方というお薬をお奨めします。このお薬は、郭士魁(1925-1981)という中医師の先生が開発しました。これは漢方薬の中でも新しい薬となります。ぜひ心臓の疾患で悩んでいる方はご傾聴ください。郭先生は、1971年、心血管部門を担当し、部門の仲間とともに発作時以外は冠心Ⅱ号方を用い、発作時は寛胸丸を用いて10年間に全国の医療機関で多くの臨床成績を上げてこられました。
 冠心Ⅱ号方の治療成績
1カ月から3カ月の治療では止痛率83%、心電図好転率25.8%
4カ月から1年の治療では止痛率85.8%、心電図好転率47.2%
 発作時使用の寛胸丸および同一処方の噴霧剤は1972年から2年間の統計で3分以内の止痛率41.57%でありこれは硝酸剤と効力差はなかったという結果を得たそうです。
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by kanpousinise | 2011-12-03 17:49