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菖蒲根と石菖蒲   

2012年 03月 22日

 菖蒲(しょうぶ)といえば一般的には花菖蒲を指す。しかしこれはアヤメ科のもので薬用の菖蒲はこれと違う。薬用につかうものは、サトイモ科の菖蒲でショウブとセキショウの2つがある。生薬名でいうところの菖蒲根が前者で石菖蒲が後者だ。いずれもよく似ている。昔からショウブは風呂に入れたり、民間療法に使用されてきた。菖蒲の風呂は神経痛やリウマチに効果があるといわれている。胃炎、発熱、ひきつけには菖蒲根を煎じて利用していた。
 漢方では菖蒲根と石菖蒲を区別するが、効果は似ていて、てんかんや熱病による意識障害、健忘、神経症、胃痛に用いられる。石菖蒲のほうが香りが強く、気血の巡りをよくするため精神的疾患の治療効果に優れる。
 鬱金と石菖蒲をつかった漢方薬もある。菖蒲鬱金湯。意識障害、煩躁などの症状を緩解する。
 統合失調症にも効果があるという。石菖蒲6gに砂糖を適量加えて煎じて服用する。妄想が多いものに適する。
 多量に用いるべきではない。意識障害や煩躁には1日4.5~7.5g。
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by kanpousinise | 2012-03-22 19:32

ヨモギと風呂と腰痛と   

2012年 03月 19日

 ヨモギのお湯につかると体が温まります。冷えからくる腰痛にはもってこいです。乾燥させたヨモギ(別名:艾葉)を鍋に入れ水を加えて煮出し、お風呂のお湯に入れます。風呂水にそのまま入れることもありますが、風呂水の温度約45度より高い温度で煮出せばヨモギの薬効成分がよく出てきます。
 ヨモギを約100gはかって鍋に入れ、適宜水を加えて20分ほど煮出します。その後ヨモギを濾して煮出し汁をお風呂へ投入。
 ヨモギの風呂は血流を良くし、筋肉を柔軟にして痛みをとります。お風呂から上がり、腰を冷やすと筋肉が収縮するので温かくしてすぐに休みましょう。
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by kanpousinise | 2012-03-19 19:05

糖尿病の民間薬   

2012年 03月 08日

 タラノキという植物がある。日本全国に分布するウコギ科の落葉低木で糖尿病にいいとして知られている。トゲウドという別名のとおり、幹も枝もとげに覆われているので識別しやすく、とくに根と幹の部分が有効だ。タラノキの生薬名は楤木といい、漢方薬局で購入することができます。春にタラノメが出る前に根を掘り起こし、水で洗って根皮をはぎとる。生のまま50gを500mlの水で半量まで煮詰めたものが1日分で3回に分けて飲む。生の根皮がベストだが、無理ならば天日干しで乾燥させた根皮20gを1日量とし、600mlの水で半量になるまで煮詰め1日3回に分けて飲む。
 カキドオシを合わせると効果的。10gほどを上記のように煎じる。 
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by kanpousinise | 2012-03-08 22:41

奔豚(ほんとん)   

2012年 03月 05日

 奔豚(ほんとん)とは古代中国(後漢末期)の古典『金匱要略』に記載がある病名です。
 どんな病気かというと、驚くことで起こるという。その症状は下腹部より咽喉につきあげる発作があり、本人は死にそうだと訴える。症状は現れたりおさまったり。
 驚恐によって起こる症状で、腎が驚きによってそこなわれることにある。そこなわれた腎から驚いた豚が急いで喉元まで昇ってきて症状が現れるので奔豚病という。
 そういった方に用いるのが奔豚湯。甘草、川きゅう、当帰、黄ごん、芍薬、半夏、生姜、葛根、李根白皮から構成される。
 今で言うヒステリー球にあたるものだろうか。今ではわからない。
 同時期に書かれた医学書、傷寒論では発汗した後、へその下で動悸がする。咽頭につきあげる感覚に襲われる者は、茯苓桂枝甘草湯を使え。と指示がある。現代ではヒステリーや神経症と診断されトランキライザーが処方されるが漢方では上記の処方や苓桂甘棗湯(茯苓桂枝甘草大棗湯)を使う。
 人前に出ると緊張して喉が詰まって何も話せなくなる。そういった方へ苓桂甘棗湯はどうだろうか。すっきり話せるようになるだろう。
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by kanpousinise | 2012-03-05 23:09