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脚気と漢方   

2013年 06月 19日

脚気というと昔の病と感じるのではないでしょうか。

脚気は大正期以降、ビタミンB1の不足による栄養障害であることが定着し患者数は激減しました。

しかし、それまでというもの3代徳川将軍の時代に精米してお米を食べる習慣がついてから脚気患者は江戸を中心に増えていきました。

その後、日清日露戦争時にはかなりの数の兵士が戦闘ではなく脚気で亡くなったとか。

幕末から明治にかけての医家、浅田宗伯は九味檳榔湯に呉茱萸と茯苓を併せたりしながら脚気の治療に取り組みます。

しかしながら、のちに昭和の漢方医細野史郎先生が九味檳榔湯中のビタミンB1量をしらべましたがほとんど入っておらず、九味檳榔湯の脚気に対する作用はビタミンB1が有効に作用するように導くというものでした。

脚気は足がむくんでだんだんとうっ血性心不全になり、脚気衝心になり死にます。

その足のむくみを効果的にとるのが九味檳榔湯ですが強心作用はありません。

蟾酥などの強心作用のある薬を併せるとうっ血性心不全の原因療法になります。

九味檳榔湯は逐水利尿薬(ちくすいりにょうやく)で大便と小便から水を出し、浮腫を治療します。

今でいえば、下肢静脈瘤やこむらがえり、リンパ浮腫、浮腫みを中心としたメタボに応用できます。

九味檳榔湯の面白いのは半夏厚朴湯去半夏を含みます。精神神経症状があるものにハマります。

私が一番書きたかったのは私の知り合いが学生時代に脚気になっていたという事実です。

最近聞きました。その方の学生時代の脚気患者数は日本全体で約300人。

もうとっくに脚気なんて忘れていた時代です。真夏の暑い中、毎日毎日柔道をして汗を大量にかいていたそうです。昭和40年当時に、脚気と診断されたんだとか。驚きです。

上述した兵士の脚気病死者が増えたのも真夏でした。発汗はビタミンを消費する。

アルコールも消費します。私はこれを書きながら酒を飲み、アリ○ミンをのみます。
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by kanpousinise | 2013-06-19 00:14