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癌と免疫力   

2011年 02月 27日

キノコが持つ独特の成分である、高分子多糖体β-グルカンには私達
の免疫力を高める成分がふくまれている。このキノコでも「子実体」
と「菌糸体」に分けられる。傘と太い柄のような部分つまり、目に
見える部分は子実体である。しかし、キノコの栄養分は、子実体の
根元から土壌の中、或いは樹木など植物中に伸びている白い糸状の
菌糸体のほうに多く含まれているのだ。目に見えない菌糸体は、
土中や植物中で 四方八方に伸びている。子実体はキノコ料理などの
食材。菌糸体こそ健康食品として利用される部分である。
キノコの話をしてきたが、厳密にいえばキノコは微生物なのである。
抗生物質なども微生物から作り出すのだから、微生物は強力なパワー
をもっているということがいえると思う。人体の七十パーセントまで
が水分でできているが、微生物も七十パーセントまでが水分で、
酵素などの量も人間と同じなのである。酵素は生体が活動する上で
必要不可欠な高分子物質である。私達の体内にある酵素はデンプン
をブドウ糖に変え、最後は二酸化炭素と水に分解する。蛋白質は
アミノ酸に、脂肪は脂肪酸とグリセリンに分解するのも酵素の働き
である。たとえば、シイタケの菌糸体液には約五十種類の酵素が
含まれているが、酵素は生物の代謝に深くかかわっている。
例えば蛋白質は 消化管にはいると、一旦はアミノ酸に分解されて
から吸収される。しかし、この工程は必ずしもスムーズにいかず、
人によっては分解されないまま吸収されたりする。分解酵素の
機能不全である。こうなるとやっかいな症状がでてくる。 蛋白尿、
血液減少などがおこる。こうなると、だるい、根気がないといつた
ような慢性疲労になるわけである。キノコにはこうした分解不全を
解決する成分がふくまれているのことがわかっている。

by kanpousinise | 2011-02-27 23:12

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