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気の名称と作用   

2011年 12月 10日

 気には作用や分布している状態によって違いがあるので、名称が異なります。
 私たちは飲食物によって栄養を受けます。これは水穀の精微となり気を作る源となります。胸中に分散された気を宗気(大気)といいます。よく宗家などというように大本を指します。それと、私たちは呼吸によって空気を取り入れていますが、これが後天の気といいます。宗気は後天の気と合わさり真気(元気)となります。この真気は全ての気の源となります。
 体表部を流れる気は衛気といいます。衛気は皮膚や筋肉の間を巡り、五臓六腑の隔膜を霧のように潤してからだを防衛して保護します。衛気は外邪が体表部から侵入してくるのを防ぎます。体内にあるものを営気といいます。血管中を流れるもので血とは切っても切れない関係です。
 肝にあるものを肝気、心にあるものを心気、脾にあるものを脾気、肺にあるものを肺気、腎にあるものを腎気といいます。胃にあるものは胃気といいます。
 そして後天の気が出てきたのだから先天の気もあるはずです。両親から受け継いだ気が腎に蓄積されています。これが先天の気です。子供のころは先天の気が充実していますが、歳を重ねるに連れて先天の気は減少していきます。お年寄りは腎気が不足しているものなので腎気丸をよく使いますが、こういった一般論からくるものでもあります。

by kanpousinise | 2011-12-10 23:22

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